レトルトカレーを実際に食べてレビューしていくシリーズ。
今回食べたのは、エスビー食品「神田カレーグランプリ」シリーズの「お茶の水、大勝軒 復刻版カレー」です。
大勝軒といえば「つけ麺」のイメージが強いですが、今回の商品はそんな大勝軒でかつて提供されていたカレーを再現したもの。
実際に食べてみると、これまで食べてきた本格スパイス系や欧風カレーとはかなり違います。
昔ながらのカレーらしいまろやかな甘みと、ラーメンスープ由来と思われる旨み。そしてゴロゴロ入った豚肉、じゃがいも、にんじん。
奇をてらったカレーではありません。
むしろ昔ながらのインスタントカレーを思わせる親しみやすい味なのですが、具材や旨みをワンランク上にしたような仕上がりです。
今回の一言評価は、
「上級インスタントカレー」
総合評価は3.56 / 5.0です。
それでは詳しくレビューしていきます。
「お茶の水、大勝軒 復刻版カレー」とは?
「お茶の水、大勝軒」は、つけ麺で知られる大勝軒の味を受け継ぐお店です。
今回の「復刻版カレー」は、エスビー食品の「神田カレーグランプリ」シリーズの商品。
お茶の水、大勝軒は第7回(2017年)の神田カレーグランプリで優勝しています。
そして、このカレーで面白いのがそのルーツです。
エスビー食品によると、つけ麺とともに生まれたカレーが40年以上の時を経て復活したもので、ラーメンスープを使用したオリジナルカレーを再現しています。
つまり「大勝軒が監修した普通のカレー」ではなく、つけ麺の名店だからこそのスープの旨みが取り入れられたカレーというわけです。
現在の商品は内容量200g、希望小売価格400円(税別)。
公式には「懐かしい昭和の味を楽しめる一皿」と紹介されています。
※商品情報は変更される可能性があります。購入時にはパッケージやメーカー公式サイトをご確認ください。
一口目はまろやかな甘み

一口食べて、最初に感じたのはまろやかな甘みでした。
スパイスがガツンと来るタイプではありません。
むしろ、野菜や果物、そしてスープの旨みが溶け込んだような、優しい味から始まります。
食べたときには「大勝軒なので、つけ麺に使われるようなスープの旨みなのかな?」と思いました。
調べてみると、この感覚はあながち間違いではなかったようです。
原材料には、鶏豚エキス、煮干しエキス、ポークエキス、かつお節エキスなどが使われています。
肉系の旨みだけではなく、煮干しやかつお節といった魚介系の旨みも加わっているわけです。
カレーの奥に感じる出汁っぽい旨みは、このあたりから来ているのかもしれません。
野菜と果物の甘みも感じる
もうひとつ感じたのが、野菜と果物から来るような甘みです。
食べながら「りんごが入っているのかな?」と思ったのですが、原材料を確認すると実際にリンゴペーストが使われていました。
さらにソテー・ド・オニオン、にんじん、にんにく、トマトペーストなども使われています。
そこに砂糖とはちみつも加わっています。
一口目に感じたまろやかな甘みは、ひとつの素材によるものではなく、こうした様々な素材が組み合わさったものなのでしょう。
野菜と果物の甘み+肉と魚介のスープの旨み。
この組み合わせが、今回のカレーの味の土台になっているように感じました。
ほどよくトロッとした昔ながらのルー
ルーはサラサラ系ではなく、ほどよくトロッとしたタイプです。
最近の本格的なインドカレーやスパイスカレーとはかなり違います。
食べていて思い浮かんだのは、昔ながらの日本のカレー。
小麦粉を使った、どこか懐かしいタイプのルーです。
実際に原材料にも小麦粉やポテトフレークが使用されています。
食べ慣れた日本のカレーに近いので、第一印象からかなり親しみやすさがあります。
スパイスよりも旨みを楽しむカレー
スパイス感については比較的弱めです。
もちろんカレーなのでスパイスの風味はありますが、今回のカレーで主役になっているのはスパイスではないように感じました。
それよりも、野菜や果物の甘み、そしてスープの旨みの方が印象に残ります。
辛さについてはパッケージ表記通り、個人的にも中辛くらい。
しっかり辛さを楽しむカレーではなく、かなり食べやすい部類だと思います。
今回スパイス感の評価を3.1点としたのも、スパイスの質が悪いという意味ではありません。
そもそもスパイスを前面に押し出したカレーではないという印象からです。
※辛さの感じ方には個人差があります。
驚いたのは具材の多さ!
そして今回、一番評価したいのが具材です。
レトルトカレーを開けてみて驚いたのが、その具沢山ぶり。
豚肉、じゃがいも、にんじんがゴロゴロ入っています。
最近食べてきたレトルトカレーでは、ルーに素材が溶け込んでいて、形が残っている具材は肉だけという商品も少なくありませんでした。
それに対して、この復刻版カレーはかなり対照的です。
「カレーライスを食べている」という満足感があります。
今回の5項目評価でも、具材については4.0 / 5.0としました。
これはこのカレー最大の魅力だと思います。
ゴロッとした豚肉で「関東のカレー」を感じる
肉には豚肉が使われています。
しかも細かな肉が少量入っているのではなく、しっかり存在感のある豚肉がゴロッと入っています。
個人的には、ここにも「関東のカレーらしさ」を感じました。
地域や家庭によって違いはありますが、一般に関東ではポークカレー、関西ではビーフカレーが比較的馴染み深いといわれます。
その意味でも、東京の大勝軒で生まれた昔ながらのカレーに豚肉が入っているのは、なんとなく雰囲気があります。
じゃがいも、にんじん、豚肉という組み合わせも含めて、昔ながらの日本のカレーライスという印象を強くしてくれます。
「昔ながらのインスタントカレー」を豪華にした感じ
このカレーを食べながら何度も思ったのが、
「昔ながらのインスタントカレーを、かなり豪華にした感じだな」
ということ。
これは決してネガティブな意味ではありません。
最近の高価格帯レトルトカレーには、専門店の複雑なスパイス使いや個性的な味を再現した商品がたくさんあります。
一方、このカレーの方向性はそこではありません。
昔から日本人が食べ慣れてきたような、トロッとしたルーのカレー。
そこにラーメンスープ由来の旨みを加え、さらに豚肉、じゃがいも、にんじんをたっぷり入れる。
言ってみれば、「懐かしいカレーを本気でグレードアップしたもの」という印象です。
良い意味で「上等なインスタントカレー」
レトルトとしての完成度についても、今回は少し面白い評価になりました。
これまで食べた商品には、「お店で出てきてもレトルトだと分からない」と感じるものがありました。
今回の復刻版カレーは、それとは少し違います。
どこかインスタントカレーらしい、馴染みのある味が残っています。
でも、普通のインスタントカレーより明らかに具材が多く、旨みもしっかりしている。
だから今回の一言評価は、
「上級インスタントカレー」
としました。
個人的には、この商品のキャラクターをかなりよく表している気がします。
クセが少ないからトッピングも楽しめそう
ルーそのものには強烈なクセがありません。
だからこそ、トッピングの自由度はかなり高そうです。
卵、チーズ、カツ、コロッケ、ソーセージ、福神漬けなど、昔ながらの日本のカレーに合うものなら、だいたい相性が良さそう。
辛さを追加したければ、スパイスや唐辛子系の調味料を足しても面白いと思います。
最初はそのまま食べて、途中から好きなトッピングや調味料を加えて味を変えていくのも良さそうです。
お茶の水、大勝軒 復刻版カレーを5項目で評価
今回も「味・コク・スパイス感・具材・コスパ」の5項目で評価します。
5項目の平均は3.56 / 5.0。
今回突出して高かったのが、具材の4.0点です。
逆にスパイス感は3.1点ですが、これは欠点というより商品の方向性によるもの。
本格的なスパイスを楽しむカレーというより、具材とスープの旨みを楽しむ日本式カレーとして評価したい一品です。
まとめ|懐かしいカレーを豪華にした「上級インスタントカレー」
「神田カレーグランプリ お茶の水、大勝軒 復刻版カレー」は、これまで食べてきたレトルトカレーとは少し違った魅力のある一品でした。
最初に感じるまろやかな甘み。
その奥にある、肉や魚介を使ったスープの旨み。
そして何より、豚肉、じゃがいも、にんじんがゴロゴロ入った圧倒的な具沢山感。
スパイスの複雑さや強烈な個性を求めるカレーではありません。
ベースにあるのは、どこか懐かしい日本のカレーです。
でも、普通のレトルトカレーより具材も旨みもワンランク上。
今回の一言評価は、
「上級インスタントカレー」
総合評価:3.56 / 5.0
本格的なスパイスカレーとはまた違う、「昔ながらの日本のカレーが好き」という人におすすめしたい一品でした。
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