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漫画『INOZ』の魅力|55歳から日本地図に挑む伊能忠敬の物語

「55歳から歩いて作る日本地図」という副題にひかれて、こやす珠世さんの漫画『INOZ』を読みました。主人公は伊能忠敬。商いで成功した後、50歳を前に仕事を息子に託し、暦学の勉強を始めます。新しいことを学びたいという気持ちが、やがて日本を測る大きな挑戦につながっていく物語です。

この記事では作品の導入と読んだ感想を紹介します。物語の大きな展開には踏み込みません。

『INOZ』はどんな漫画?

小学館の第1巻紹介によると、伊能忠敬と、記憶をなくした絵師・空が登場する歴史漫画です。地図を完成させた偉人としてではなく、好奇心を抱いて学び直す一人の人物として忠敬を描くところに引き込まれました。

「歩いて日本地図を作る」と聞くと、完成した地図の偉業に目が向きます。この作品では、その前にある決心や、人との出会いにも目を向けられます。壮大な結果を知っていても、最初の一歩を追う楽しさがありました。

年下の師匠に学ぶ姿が印象的

私が特に心に残ったのが、高橋至時との出会いです。漫画では二人のやり取りを通して、忠敬が新しい学問に向かう熱意が伝わってきます。年齢やこれまでの立場にこだわらず、教えを請う姿が魅力的でした。

国土地理院の人物紹介でも、至時は忠敬に天文学と測量を教えた人物で、忠敬より約20歳若かったと説明されています。ただし、漫画の会話や出会い方は物語としての描写です。史実との違いも意識しながら読むと、さらに興味が広がります。

55歳から始まった測量

忠敬は50歳で江戸に出て学び、55歳から測量を始めました。香取市の資料によると、1800年の最初の測量から1816年まで、10回にわたって各地を測っています。移動だけでも大変な時代に、学んだことを現場で積み重ねていく。その時間の長さを知ると、漫画の一歩一歩がいっそう重く感じられます。

忠敬が長年かけた測量の成果は、没後に弟子たちへ引き継がれ、1821年に『大日本沿海輿地全図』として完成しました。国土地理院の説明にも、その経緯が記されています。個人の挑戦が、次の人たちへ引き継がれたことも、この歴史の大切な部分です。

まとめ|新しいことを始める勇気をくれる

『INOZ』の面白さは、伊能忠敬の偉業を知るだけでなく、年齢を重ねてから学び始める気持ちに触れられることです。歴史漫画が好きな人はもちろん、何か新しいことを始めたいと思っている人にも読んでほしい作品です。作品情報は小学館の公式紹介で確認できます。

※アイキャッチは記事のテーマをもとに制作したオリジナル画像です。漫画の公式原稿・表紙画像ではありません。

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