2009年に公開されたフランス映画で、世界的に有名なハイブランド『CHANEL』を生み出したデザイナーのココ・シャネルの半生を描いた作品です。
映画を観てみると分かるのですが、ココ・シャネルというのは、本名ではなく『ガブリエル・ボヌール・シャネル』というのが本名です。
孤児院で育った彼女は、昼間は洋服の仕立て屋さんで、夜はキャバレーで歌を歌ってチップをもらって生計を立てており、その時に歌っていたのが『ココの歌』だったことから名前を取っています。
今のように男女平等やジェンダーレスなどが社会的に認められていない時代で、女性の社会的地位が低い時代に、自らの手で人生を切り拓いていったシャネルのルーツがこの映画で知ることができます。
ただ、ココ・シャネルの自伝映画ということで、いかに逆境を跳ね除けどういうステップで世界的に権威のあるデザイナーとなったのかという個人的には1番興味のあった部分はあまり描かれておらず、どちらかというとシャネルの恋愛映画の要素が強い映画だったと感じました。
ですが、所々で描かれているシャネルの芯の強さや枠にハマらずに生きていこうとする姿勢に、後世に語り継がれる世界を代表するデザイナーの資質のようなものは感じ取れるはずです。
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