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キングダム振り返り:第2話 地図

第1話は漂が信の寝泊まりしている小屋の前で血まみれになって倒れたところで終わり、そこから2話が始まります。

里典の息子の後押し

漂が何者かにやられたことだけは分かっているけれど、何がどういう状況でこうなってしまったのか分からず、信は混乱とともに怒り狂っています。石の壁を殴ってぶち破るぐらい悔しさをぶつける先が分からない信に里典の息子が信のやるべきことを説き、信は今やるべきことを理解します。

キングダムの本筋において里典やその息子は重要なキャラクターでは無いのですが、戦争孤児の信が生まれ育った家族のようなもの存在であるため、ストーリー後半で羌瘣と結婚するシーンがあれば再登場もあるかもしれませんね。(ずーっとストーリーが進んでプロポーズのシーンでは登場していましたしね)

そんなこんなで、里典の息子の言葉で冷静さを取り戻した信は漂が託した地図の場所に向かっていくことになります。

黒卑村(こくひむら)で貂が初登場

漂に手渡された地図は黒卑村にある川の合流地を指しており、そこに向かうことになった信ですが、黒卑村がどんな恐ろしい場所なのかを説明する記載があります。

『普通の人間が行けばまず生きて帰れぬと言われる恐ろしい場所だ』という説明書きがあり、それでも漂が行けと言ったから行くと言い、信は向かいます。その黒卑村で初登場するのがキングダムの重要キャラの1人である河了貂です。後に飛信隊の軍師として必要不可欠な存在になる貂は、黒卑村で1人で生き延びているということで、貂もまた普通の人間ではなく選ばれた人間だということを表現しているのかなと感じました。

ちなみに貂の着ぐるみですが、ミノムシかなと思っていたのですが、キングダム完全版の原先生の解説によるとフクロウだそうです。まぁその黒卑村のチンピラに絡まれた時に、一瞬で3人を蹴散らし、その後集まってきた村中のチンピラを1人残らず蹴散らした信はさらに普通の人間ではないんですけどね。

下僕を脱して歴史に名を残す夢を語り合う回想シーン

キングダムというマンガは後の始皇帝である嬴政が中華を統一していくという大筋のストーリーの中で、その家臣の信が下僕という最底辺の身分から大将軍という武官の高みに登っていくというのが大きなストーリーの流れです。その信が天下の大将軍を目指すきっかけとなったのが、漂とともに過ごした少年時代で、その頃に打ち合いの訓練をしているシーンが度々登場します。

その頃に漂が信に対して語っていた、下僕から抜け出すには、戦さで武功をあげて出世していくしかなく、その最高到達点が大将軍だということです。

見方を変えれば青春マンガともとれる未来の夢を語り合い、その時の約束を果たすために信はその後幾度となく訪れる死地を切り抜けていくことになります。このシーンがあるからこそ、読者側としても、信への思い入れが生まれてストーリーに入り込んでいくことが出来る重要シーンなのかなと思います。

漂にそっくりな大王嬴政の初登場

黒卑村を切り抜けて、漂に指定された場所に着くと、なんとそこには漂がいた。という驚きの展開で再開?した信と漂ですが、それは実は漂ではなく秦国の大王である嬴政だったというオチです。

漂と同じ顔をしているのですが、目つきが鋭く、猛々しい感じがするという初登場シーンです。元々、政の方を主役にする構想があったようなので、描かれたビジュアルの華やかさも際立っていて、特別な人物であることは見た瞬間分かりましたが、信と親友になり、ここまでストーリー的にも重要なキャラクターになるとは初めて読んだ時当初は思ってませんでしたね。

ここまでが第2話になりますが、貂と政というキングダムのど真ん中キャラが2人も初登場させるという非常に濃い回でした。

引き続き第3話を振り返っていきたいと思います。

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