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Netflix:黄泉の兵士 始皇帝陵に眠る謎

歴史好きにおすすめな動画がNetflixで公開スタートされました。

話の中心は中国の初代皇帝である始皇帝のお墓である始皇帝陵で発見された兵馬俑。約8,000体もの始皇帝陵を守る兵馬俑の謎に迫っていく作品で、ドキュメンタリーをベースとしていますが、所々再現映像を絡めながら話が進んでいきます。

始皇帝陵が発見されたのが1974年で、それから50年が経過した今もなお発掘作業が続いています。そのため、まだまだ分かっていないことも多く、その謎に考古学として切り込んでいくというのが本作品です。

始皇帝は紀元前210年に没落したので、約2,200年前の出来事であり、その当時を記録する書物として司馬遷の『史記』がありますが、今のようにネットで気軽に情報を残しておける時代ではないため、限られた情報しか残っておらず、当時の状況というのは、出土したものを証拠として積み上げていき、想像するしかありません。

また、新たに見つかったものによって、解釈が間違っていたということが分かったりと、歴史というのは奥が深く、それが故に浪漫を感じるのかもしれません。

この作品では、始皇帝陵が作られたところより、その後がメインになっており、再現シーンでも始皇帝が死去した後の後継者が決まる時のゴタゴタや、粛清の部分が主になっている。

度量衡(長さ・量・重さ)、貨幣、文字などの統一を図ったり、封建制を廃止して郡県制により中央集権の体制を作ったり革新的なことも多く実行しています。

過去誰も成し得なかった中華の統一を成し遂げた偉大な初代皇帝が作った秦王朝は、わずか15年で崩壊してしまうことになります。その原因として、始皇帝が作った皇帝が絶対的権力を持つという構造であり、それを自分のものにしようとした趙高などによる腐敗した政治があると考えられています。

陳勝・呉広の乱をきっかけに反乱の機運が高まり秦王朝は没落していくことになるのですが、そのきっかけとなった始皇帝の後継者を決める時の陰謀がこの作品で描かれています。

まだまだ謎の多い始皇帝陵の謎に迫っていく面白い作品でしたので、歴史に興味がある方はぜひ観てみてください。

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