面白そうな漫画を見つけたのでご紹介です。
タイトルは『INOZ』で、サブタイトルとして『55歳から歩いて作る日本地図』というのがついています。
日本地図を歩いて作るというワードで、歴史の授業を微かに思い出した方もいるかもしれませんが、主役は伊能忠敬です。
初めて測量によって日本地図完成
伊能忠敬というと、日本史上で初めて測量に基づいて日本地図を作った人物です。
今でいう千葉県で造り酒屋として成功し、周りの人からの信頼も厚い伊能忠敬ですが、50歳になる頃に一念発起して暦学を学び始めます。暦学というのは、今でいうと天文学のことです。
天文学を学んだ先には、地球というのはどれほど大きいのかを知りたいというのがあったようです。そのため、その後、55歳から第2の人生として、北海道から九州まで日本全国を歩いて測量し、地図を完成させることになります。
さすがに全ての諸島まではまわっていませんが、淡路島や種子島など主要な島もまわったみたいです。沖縄は当時、琉球王国で外国だったため、南は九州までということになります。それでも自動車やバイク、自転車すら無い時代に、歩いて北海道から九州まで旅をしたというだけでも、そのパワフルさが窺い知れますね。
天文学の師匠 高橋至時
忠敬が50歳になった時に師匠となる高橋至時(たかはしよしとき)と出会います。
亡くなった3人目の妻である信(のぶ)の父である桑原隆朝(くわばらたかとも)に頼って人伝てで紹介してもらう形でしたが、この漫画では直前に団子屋で揉めた相手として描かれています。
それが実話かどうかは存じ上げませんが、出会った時には伊能忠敬50歳て、師匠となる高橋至時は30代前半と20歳近く年下の人物の門下生となります。
先刻の無礼を詫び、親子ほど歳の離れた者に教えを請うところから、忠敬の天文学への想いの強さを感じますね。
人生100年時代の参考として
人生100年時代と言われる現代では、退職してからの人生もそれなりに長くなることが予想されます。
そんな中、伊能忠敬の50歳を超えてからの新しいチャレンジを知れば、新しいことを始めるのに年齢は関係ないと自信がつくのではないでしょうか。
コメント