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インド版キングダムを彷彿とさせる『ラージャ』が面白い

『ラージャ』というタイトルの面白い漫画を読みました。

中国の春秋戦国時代を舞台にしたキングダムが人気で私も欠かさず読んでいますが、インド版キングダムと言える漫画がラージャです。

画風などが似ているわけではないので、その表現が正しいのかは分かりませんが、歴史漫画であり、壮大さと戦闘シーンの躍動感、乱立した国々を統一していくという大義名分のもとに命を賭けて戦っていくというシチュエーションが似ており、面白い雰囲気がプンプンしています。

一応、フィクションということですが、東京大学名誉教授の水島司先生が監修をしているので、基本的には史実に基づいて作られた作品であると思われます。その点はキングダムと同じですね。大筋の流れは史実に基づいていて、記録として残っていない部分は著者の創作によってエンタメに昇華させているという作品です。

まだ1巻を読んだだけなのですが、非常に面白かったのでご紹介したいと思います。

舞台は紀元前3世紀のインド

この漫画の舞台となっているのは、紀元前3世紀のインドで、その頃は16の国が乱立しており、それぞれの国が睨み合っているような状況でした。どこの国でも同じような時代があったりするのですが、イメージしやすいのはキングダムの舞台となっている戦国の七雄が牽制しあって均衡を保っている感じがインドでも16国間であったということです。

世界史の授業でもこの辺りの時代を勉強した記憶が薄っすらとありますが、漫画でこの時代を扱ったものは私が知っている限りでは初めてかなと思っています。

インドでは、バラモン教という民族宗教が古くから根付いていることと、それに起因するカースト制度という強力な身分制度があったりと、独特な環境であり、またそれが今も続いているため、その辺りの背景が学べるというのもこの漫画の面白いポイントの1つです。

チャンドラグプタとカウティリヤ

この漫画のタイトルである『ラージャ』は、サンスクリット語で『王』や『首長』というような意味を持つ言葉です。

そのラージャになるまでの道のりを描いていく漫画だと思いますが、その主役となるのが『チャンドラグプタ』と『カウティリヤ』の2人です。

チャンドラグプタはインド初の統一王朝であるマウリヤ朝の建国者、カウティリヤはその宰相であり軍師というのが、歴史上の関係性です。

ここから十六大国の統一が始まる

若き日のチャンドラグプタとカウティリヤが出会って仲間になったところで1巻が終わりました。

ここからどんな展開で16国を統一していくのか楽しみですね。世界史の授業では深くまでは学んでいないので、その辺りの歴史的な事実を学びつつ、著者が創造してくれる人間ドラマが楽しみです。

1巻からいきなり面白い漫画も多くはないため、楽しみに2巻以降を読んでいきたいと思います。

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